フェアリー
フェアリー系とはパステルカラーを基調とした原宿系ガーリーファッションの一種である。
フェアリー・ファッションとは?
フェアリー系の先駆けとなったのは、増田セバスチャン氏の構想により1995年に原宿でオープンしたお店「6%DOKIDOKI」と、同氏によるパフォーマンスその他の活動に端を発する。増田氏によると「女の子は10代の頃にきらめく瞬間があり、時代の中でのキラメキという意味でフェアリーと名付けた」そうである。
6%DOKIDOKI誕生と時を同じくして、フェアリー系という名称がまだ無かった時期でも元祖的なファッションをする少女達は90年代当時の雑誌「FRUiTS」のスナップで既に確認できる。
フェアリー系は、名前の通り“妖精”をイメージさせる色使い、ふわふわとしていて透け感のある素材使いが特徴。その派手さからデコラやロリータ、ゴスロリなどのファッションと並べられることが多い。
起源
ルーツを辿ると、1998年春頃に話題となった篠原ともえが浮かび上がる。彼女の奇抜なファッションを真似る少女達を「シノラー」と呼んだ。
原色の明るい暖色系が基本で、動きやすいショートパンツスタイル、アクセサリーとしてプラスチックや変なおもちゃ、ジュエリーを身につけており、それらは歩くと音が鳴り響き、まるで「歩くおもちゃ箱」のようであった。
アクセサリー小物をいっぱい付けたデコラティブ (過剰装飾) な要素は「デコラ・ファッション」として受け継がれ、中でもパステル調でまとめられたフワフワした妖精のようなスタイルは、後に「フェアリー・デコラ」と呼ばれるようになる。
誕生
2010年頃、きゃりーぱみゅぱみゅが出現すると、消えかけていたフェアリールックを全面に押し出して再ブレイクした。
装飾であるデコラも再び脚光を浴びて増え始めた。原色の強い色彩のデコラに対して、選択・分離あるいは淘汰され、パステルカラーで纏められたフワフワした妖精のようなファッションはフェアリー系と呼ばれるようになり、そこにパステルカラーのデコラを取り入れたスタイルは「フェアリー・デコラ」へと進化を遂げた。
基本スタイル
全身もしくは服装の殆どがパステルカラー。特にメインカラーとして薄紫系、ピンク系、水色系が使われる。パーカー、スニーカー、リュック等のカジュアルなアイテムがメイン。タイツ、パニエ、チュチュ、シースルースカートを多用。パニエを履く場合ロリィタのそれよりも短く、ボトムスはミニかロングが主流。アウターとしてロングのネグリジェを羽織ることもある。
少女というよりも子供や幼児を彷彿とさせるモチーフが好まれる。ポニー、ユニコーン、天使、猫などのモチーフが使われている。ロック系、パンク系、ホラー、ロリィタ等がアレンジとしてミックスされる事も多い。
初期は上記のような、フワフワとした甘い綿菓子のようなイメージのみだったが、フワフワ感の無いフェアリー系も派生して生まれた。そのスタイルを好む人達も特定の色使いや元となる要素は変わらず、両者は明確に差別化はされていない。ただし、従来はキッチュで子供っぽいのに対して、新型のフェアリーは足元がパンプスであったりタイトなワンピースを採用するなど、20前後の女性のイメージがある。こちらのスタイルで代表的なのは読者モデル出身で歌手のAMOである。ブランドやショップでは「katie」「Labyrinth (2013年ブランド終了) 」「BonBon」が代表的。
6%DOKIDOKI
ロクパーセントドキドキ
公式 http://www.dokidoki6.com
略称はロクパー、ロクドキなど。1995年原宿にオープン。コンセプトは「センセーショナルラブリー」。海外にもファンが多い有名ブランド。色合いがフェアリーよりも派手なデコラ系の要素もある。
milklim
ミルクリーム
公式 http://oshamagic.ocnk.net
名古屋の大須商店街にあるお店 SKUNKのスタッフが手がけるオリジナルブランド。甘い系のガーリーなアイテムが群を抜いて多い。パステル・マカロンカラーのアイテムにオリジナルのパンダやユニコーンなどのゆるかわなキャラクタープリントものもあり世界観をもったショップ。リーズナブル。
KOKOkim
ココキム
公式 http://www.kokokim.co.jp/
『萌える原宿=萌原』をコンセプトに、アニメの世界に出てくるような可愛いらしいお洋服を、特別な日だけのコスプレではなく、毎日オシャレにリアルクローズとして着こなしたい!そんな女の子のワガママを叶えてくれるブランドが誕生!外務省から原宿ファッション日本代表『カワイイ大使』に任命された世界で1番ピンクなクリエーター木村優(kimura U)がデザイナー、プロデューサーを手掛ける。
NADIA FLORES EN EL CORAZON
ナディア フローレス エン エル コラソン
公式 http://nadia.jp
通称 ナディア。コンセプトは「お宝を集めたフリーマーケット」。ショップスタッフがとてもオシャレと話題をよび、原宿系の雑誌モデルが多数いるのも特徴。
Bobon21
ボボンニジュウイチ
公式 http://bobon21.jp
通称ボボン。テーマは「Freshness な Dolly sweet.」。愛されるドーリーガールをイメージして、Sweetラインでは清潔感のあるドーリーの中に小悪魔をプラスしたアイテム、Cusualラインではキュートなガーリーの中にポップをプラスしたアイテム。
E hyphen world gallery BonBon
イーハイフンワールドギャラリーボンボン
公式 http://www.ehyphen-bonbon.jp
通称ボンボン。50-70年代のフランス・パリのファッションからインスピレーションを受け、クラシックなモチーフやシルエットを現代風に落とし込む。BonBon=甘いお菓子。パステルカラーやガーリーなモチーフを使い、女の子を甘く可愛らしく演出。
ACDC RAG
エーシーデイーシィーラグ
公式 http://www.acdcrag.com
原宿系。コンセプトはクロスオーバー。ド派手でかわいいものから、HIP HOPダンスファッション、クールなゴシックやパンクまで豊富な品揃え。プチプライス。価格=品質。
KATIE
ケイティ
公式 http://www.katie.jp
TAKI & LINDAによるプライベートブランドとして2007年に誕生。" ガーリィ&ロックステディ " をボーンテーマに音楽や映像、バンド等にインスパイアされたコレクションは、女性が合わせ持つ『かわいらしさ』と『強さ』をKatieらしく追求している。
RoseMarie seoir
ローズマリー ソワール
公式 http://syrup-tokyo.com
アンティーク収集が趣味だったデザイナー・渡邉あゆみがアンティークのリメイクブランドとして活動後、2008年本格的にブランドを設立。
2015年2月、himitsu by Syrup. はRoseMarie seoirへとブランド名を変更。特徴であった、「マカロンのようにカラフルでクリームのようにふわふわしたシルエット」なイメージを残しつつ、「大人になる為に少し背伸びをした女の子たちのヒミツの空間」をコンセプトにしたブランドとして新たに展開。
「Rose- ピンク」「Marie- ドレス」「seoir- ぴったりの」を意味しており、あなたにぴったりのスペシャルに可愛いドレスがたくさんあるブランド・お店、という想いが込められている。デザイナーの渡辺曰く、「女の子に呼びかけるように、ローズマリーと呼んでいただけたら嬉しいです。」とのこと。
maniaQ
マニアック
公式 http://maniaq.ocnk.net/
フェアリー系に代表されるパステルカラーを基調として、リュックや小物類も取り扱う。NILE PERCHに似た印象を受ける商品ラインナップ。プチプライス。価格=品質。
spank!
スパンク
公式 http://spankworld.jp
80sポップなディスコテーマとした古着。アメリカから厳選したスパンクアイテムを取り揃えている。合言葉は「Let's have a party!」
G2?
ジーツークエスチョン
公式 http://www.g2q.jp
USAやヨーロッパの50~80年代のアイテムを中心にバイヤーが現地でセレクト。オリジナルリメイクも人気。